アルゼンチンの国境近くにある町、プエルトイグアスから
パラグアイのシウダーデルエステという街に日帰りで行ってきた。
この国と国の橋渡しをしている橋を「友情の橋」というのだけれど
友情も何もあったものではない。
パラグアイは隣国のブラジルやアルゼンチンと比べて物価が安いために
そこで電化製品などを買い付ける人たちが
税関をパスするためにこの橋を使いロープに製品をつりさげ
秘密のルートを辿り皆どこかに消えてゆく。
だから橋を渡るのにこちらも油断できない。
前から大型テレビを担いで猛スピードで人が走ってくるのだ。
すれ違いざまにポケットに手を突っ込まれる。
彼らの目は貪欲さに瞳孔が開いて普通な感じではない。
このときはアルゼンチンで知り合った
日本人のとても気の合うカップルと一緒だった。
この橋を一緒に渡ったことで彼らとの友情はさらに強まった気はする。